劇症肝炎




劇症肝炎の診断基準

(1981,犬山シンポジウム)

劇症肝炎とは、肝炎のうち症状発現後8週以内に高度の肝機能障害にもとづいて肝性昏睡II度以上の脳症をきたし、プロトロンビン時間40%以下を示すものとする。そのうちには発病後10日以内に脳症が出現する急性型と、それ以降に出現する亜急性型がある。

注)急性型にはfulminant hepatitis (Lucke, Mallory, 1946)が含まれ、亜急性型には亜急性肝炎 (日本消化器病学会 1969)の一部が含まれる。


欧米ではFHF fulminant hepatic failure、Acute hepatic failureが用いられる。(肝炎に限らない)。



劇症肝炎の肝移植適応基準

(第22回日本急性肝不全研究会,1996)

  1. 脳症発現時に次の5項目のうち2項目を満たす場合は死亡と予測して肝移植の登録を行う
    1. 年齢:45歳以上
    2. 初発症状から脳症発現までの日数:11日以上(亜急性型)
    3. プロトロンビン時間:10%以下
    4. 血清総ビリルビン濃度:18mg/dl以上
    5. 直接/総ビリルビン比:0.67以下
  2. 治療開始(脳症発現)から5日後における予後の再評価
    1. 脳症がI度以内に覚醒、あるいは昏睡度でII度以上の改善
    2. プロトロンビン時間が50%以上に改善
     認められる項目数が2項目の場合生存と予測し肝移植登録を取り消す。0または1項目の場合死亡と予測して肝移植登録を継続する。




updated (Mar.2002)