高血圧性眼底所見




Scheie分類

(1957)

程度\変化の種類 硬化性変化 高血圧性変化
1度 動脈血柱反射が増強している。軽度の動静脈交叉現象が見られる。 網膜動脈系に軽度のびまん性狭細化をみるが口径不同は明らかでない。動脈の第2分岐以下ではときに高度の狭細化もあり得る。
2度 動脈血柱反射が高度増強があり,動静脈交叉現象は中等度となる。 網膜動脈のびまん性狭細化は軽度または高度。これに加えて明白な限局性狭細も加わって,口径不同を示す。
3度 銅線動脈,すなわち血柱反射増強に加え,色調と輝きも変化して銅線状となる。動静脈交叉現象は高度となる。 動脈の狭細と口径不同はさらに著明(高度)となって,糸のようにみえる。網膜面に出血と白斑のいずれか一方あるいは両方が現れる。(注意参照)
4度 血柱の外観は銀線状(銀線動脈),ときには白線状になる。 第3度の所見に加えて,様々な程度の乳頭浮腫がみられる。

注意:通常出血と白斑の両方が現れた場合を3度とする。ただし,動脈の狭細が著しいときは出血のみでも3度と判定する。





Keith-Wagener分類

(1939)

I群眼底所見が軽微であって細動脈の狭小化と硬化を軽度認めるのみ。
血圧は日中変動するが安静によって下降し夜間正常。久しく良好な健康状態を維持できる。

II群I群に比べ細動脈の変化(狭小化と硬化)が強く見られる。
血圧が持続的に一層亢進している症例群。動揺少ない。一般的な健康状態は良好。

III群著明な細動脈の緊張亢進があり、動脈の変化は広汎かつ明瞭。眼底に血管攣縮性網膜炎(動脈の著しい狭細化、口径動揺、網膜浮腫、綿花状白斑、出血・硬性白斑あり)。
重要器官の1,2に機能障害が認められる。心・腎合併症を伴う。

IV群細動脈は器質的にも攣縮的・機能的にも狭細化し、汎発性の網膜症と測定可能の程度以上の乳頭浮腫が認められる。
心・腎・脳合併症があり、80%は一年以内に死亡する。神経質・無力状態・視力障害・運動後の呼吸困難、夜尿及び明らかな神経系の障害が認められる。





update(Mar,2002)