腎不全




急性腎不全の診断基準

  1. 数時間から数周の間に血清クレアチニン値が0.5mg/dl(44micromol/l)以上、または前値の2倍以上上昇、またはクレアチニンクリアランスが前値の1/2以下となる。
  2. あるいは急激な腎機能の低下により透析療法を行う場合。

[Solomon, R et al: Effects of saline, and furosemide on acute decreases in renal function induced by radiocontrast agents. NEJM 331;1416,1994]


Chronic Kidney Disease

CKDの定義:3ヶ月以上 GFR 60以下の状態が続く。
stage状態eGFR(mL/min/1.73m2)
1Kidney damage with normal or ↑ GFR≧90
2Kidney damage with mild ↓GFR60-89
3moderate ↓GFR30-59
4severe ↓GFR15-29
5Kidney failure<15 (or dialysis)



慢性腎不全の診断基準

(慢性腎炎調査研究班)
  1. 血清クレアチニン値が2mg/dl以上を持続している
  2.  血清クレアチニン値を測定していないときは血液尿素窒素が20mg/dl以上であるか、血液残余窒素が30mg/dl以上を持続しているもの



慢性腎不全透析導入基準

(平成三年度厚生科学研究・腎不全医療研究班)

I.臨床症状
  1. 体液貯留(全身性浮腫・高度の低蛋白血症、肺水腫)
  2. 体液異常(管理不能の電解質−酸塩基平衡異常)
  3. 消化器症状(悪心・嘔吐、食欲不振、下痢など)
  4. 循環器症状(重篤な高血圧・心不全・心膜炎)
  5. 神経症状(中枢・末梢神経障害、精神障害)
  6. 血液異常(高度の貧血症状、出血傾向)
  7. 視力障害(尿毒性網膜症、糖尿病性網膜症)
これら1-7項目のうち3個以上のものを高度(30点)、二個を中等度(20点)、一個を軽度(10点)とする。


II.腎機能

血清クレアチニン(mg/dl)(クレアチニンクリアランス ml/min)点数
8以上(10未満) 30点
5-8未満(10-20未満)20点
3-5未満(20-30未満) 10点


III.日常生活障害度
 尿毒症症状のため起床できないものを(30点)
 日常生活が著しく制限されるものを中等度(20点)
 通勤通学あるいは家庭内労働が困難となった場合を軽度(10点)
合計 60点以上を透析導入とする。

注:年少者(10歳未満)、高齢者(65歳以上)、全身性血管合併症のあるものについては10点を加算