ITPの診断基準

(厚生省特定疾患特発性造血障害調査研究班,1990年改定より抜粋)

1. 出血症状がある。

出血症状は紫斑(点状出血および斑状出血)が主で,歯肉出血,鼻出血,下血,血尿,月経過多などもみられる。
 関節出血は通常認めない。出血症状は自覚していないが血小板減少を指摘され,受診することもある。

2. 下記の検査所見を認める。

 1) 末梢血液 (1)血小板減少
  10万/μ以下,自動血球計数のときは偽血小板減少に留意する。
(2)赤血球および白血球数は数,形態ともに正常
   ときに失血性または鉄欠乏性貧血を伴い,軽度の白血球数増減をきたすことがある。
 2) 骨髄 (1)骨髄巨核球数は正常ないし増加
  巨核球は血小板付着像を欠くものが多い。
(2)赤血球および顆粒球の両系統は数量,形態ともに正常。
  顆粒球/赤芽球比 (M/E比) は正常で,全体として正形成を呈する。
(3)血小板結合性免疫グロブリンG (PAIgG) 増量
  ときに増量を認めないことがあり,他方,本症以外の血小板減少においても増量を示しうる。

3. 血小板減少をきたしうる各種疾患を否定できる。(注)

4. 1.および2.の特徴を備え,さらに3.の条件を満たせば特発性血小板減少性紫斑病の診断を下す。

  除外診断に当たっては,血小板寿命の短縮が参考になることがある。

5.病型鑑別の基準

 1) 急性型:推定発病または診断から6カ月以内に治癒した場合
 2) 慢性型:推定発病または診断から経過が6カ月以上遷延する場合
  ※小児においてはウイルス感染症が先行し,発症が急激であれば急性型のことが多い。