市中肺炎(1)




詳しくは日本呼吸器学会:http://www.jrs.gr.jp/member/s&g/index.html

肺炎重症度判定基準

(2000 日本呼吸器学会ガイドライン)

胸部陰影とVitalによる判定
検査軽症中等症重症
判定項目
5項目中3項目以上満足
 5項目中3項目以上
1)Chest-Xp異常影の広がり
2)体温
3)脈拍
4)呼吸数
5)脱水
一側1/3まで
<37.5℃
<100/min
<20/min
(-)
軽症・重症いずれにも該当せず一側肺2/3以上
>38.6℃
>130/min
>30/min
(+)
チアノーゼ・意識レベル低下を認める症例、ショック状態(SBP 90mmHg以下/DBP60mmHg以下)の症例は上記判定に関わらず重症とする。
検査成績
検査軽症中等症重症
判定項目
3項目中2項目以上満足
 3項目中2項目以上
1)白血球
2)CRP
3)PaO2
<10000/mm3
<10mg/dl
>70 mmHg
軽症・重症いずれにも該当せず≧20000or<4000 mm3
≧20mg/dl
≦60 mmHg ,SaO2≦90%
65歳以上の症例で外来通院困難、また、重大な基礎疾患・合併症を有する場合重症度を一段階重く判定する。

細菌性肺炎群と非定型肺炎群の鑑別

(同上 )
症状・所見
  1. 60歳未満である
  2. 基礎疾患がない、あるいは軽微
  3. 肺炎が家族内・集団内で流行している
  4. 頑固な咳がある
  5. 比較的徐脈がある
  6. 胸部理学所見に乏しい
検査成績
  1. 末梢血白血球数が正常である
  2. すりガラス状陰影またはSkip Lesionである
  3. グラム染色で原因菌らしいものがない
鑑別非定型肺炎疑細菌性肺炎疑
症状・所見(6項目中)3項目以上2項目以下
症状・所見・検査(9項目中)5項目以上4項目以下
非定型肺炎ではM.pneumoniae,C.pneumoniae, C.burnetii等の可能性が高く、マクロライド系、テトラサイクリン系をfirst-lineで考える。(もちろん、当ガイドラインではもっと厳密なフローチャートによって診断、治療を示しているが、ここでは割愛させて頂く。)

原因微生物の統計学的頻度

(同上)
PathogensCommunity-acquiredNosocominal
Bacterial pneumonia70-80%> 90%
S.pneumoniae
S.milleri group
H. influenzae
Legionella pneumophila
S.aureus
Gram(-)Bacillus
anaerobic bacteria
Mycoplasma pneumoniae
Chlamidia pneumoniae
Q fever
Others
5.1-75%
3.7%
1.3-12%
0-16.2%
1-5.8%
4.5-10%
0-2.5%
0.5-32.5%
4.6-48.5%
0-5.8%
1-2%
3-15%

6.4-10%
0-25%
10-20%
31.3-66.4%
10%
rare
rare
rare
Viral pneumonia8-21%Rare
Influenza virus
others
4.5-9%
2-8%
 



(2000/12/25)