G-Generation:



 僕は1974年生まれ、20代〜30代前半の、いわゆる第二次ベビーブームに属する。
 この年代の、特にマニア的嗜好男子によくいるのだが、なんでも『ガンダム』でたとえ話をする人間が多い。
 そう、僕らは「G-Generetion」。
 

 「量産型」とかそういう用語が世間に膾炙したのは基本的にはガンダムに拠るところが大きい。それまでのロボットヒーローものでは一体だけ作られた特注モデルのロボットが闘ったりしていたわけだが、兵器として考えれば確かに量産型のマスプロダクションであるべきだろう。こうしたガンダムの特性は、その後のロボットアニメの基本モデルを形成したと言っても過言ではない。

 つまりはガンダムは誰でも知っている原著論文のようなものなのである。

 
 そういうわけで同年代の男性と話をしたりする時には、前後の脈絡なくガンダム例え話を出しても、話が通じることが多い。
「まぁ、ガンダムで言えば

 ザクみたいなもんですよ。」 これは基本的なスタンダードを形成する性能は低めだが数で押す量産型、というような意味だ。

僕も時々使う。たとえばペンの話とかでも使っている。
 

 ところでこういったさらりとガンダムなどを引用して会話していると、「ガンダム」という部分だけに必要以上にくいついて話の中心を強引にそっちに持っていくやつが時々(我々の世代の男子には)いる。せっかくこっちは女の子と軽いタッチで話をしているのにだ。

 もりもり盛り上がってこちらを勝手にガンダム話に引きこもうとする彼。会話からスピンアウトされてあきらかに興味を失っていく女子。

 正直、殺してやりたい。

 そしてまたそいつが先輩で、こちらからはなかなか話の腰を折りにくい日には。




(Nov. 2003.初稿)