国家試験体験記(その4)

さて、いよいよ二日目なのだ。「いよいよ」とわざわざ書くのは訳があるのだ。
前置き:国家試験を知らない人へ。
医師国家試験は全問マークシート形式。問題はABCDEFsectionに分かれ、全部でおよそ300問強。
totalおよそ60%で合格といわれている。合格率は例年80%前後。全国約10000人の受験者に対し8000人が合格する勘定である。

「いよいよ」といったのには、訳がある。
近年、「必修問題」と「禁忌肢」が追加された。
必修問題とは「科によらずすべての医師が持つべき医師としての倫理的態度、医師に関連する法律、絶対に覚えておくべき医学的知識」を問うものである。
基本的知識なので比較的易しいかわりに、80%の正答率を要求される。この必修問題を問うのがD sectionなので、俗にD問題とも呼ばれる。
 このD sectionが80%を割り込むと他のsectionで高得点を挙げていても合格できない。さらに困ったことにこのD sectionは30問しかないのである。普通に勉強している学生にとってはこのD問題が最も隘路となっているのだ。
 禁忌肢とは「患者の死に繋がる可能性が高い医師として絶対に行ってはいけない行為」を選択肢の中から選んだ場合、通常の配点とは別に大幅に減点する選択肢のことを指す。厚生省は採点基準を明らかにしていないのでそのPenaltyはわからない。
ご存じD問からの始まりだ。さすがに一日目よりは会場に緊張した雰囲気が漂う。
(D問題については後述。)

結論からいうと今年は2,3問を除いてさほど難しくない印象。

D問題の後は会場にも落ち着いた雰囲気で、思わず眠くなる。
その後は弛緩した気分でEF問題を終える。

あ、そうだ、試験中のトイレは原則としてOKなので、受験生は心配しなくて良い。 (実は、受ける前、私はこれがちょっと心配だった。緊張するとトイレが近くなったり、ひどい下痢をしたりするたちなのだ。)
ていうか、みんなトイレ行き過ぎ!

試験終了
「終わったぁ…」
しかし、あんまり緊張しなかったから、感慨がわかないなぁ。うかっとるんだろうか。

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