Ambulance

 今日は、救急車にのって近く(少し遠く)の病院までまた患者さんを搬送する。帰りは別の道を通って帰る。結果的に宍道湖一周の旅になってしまった。


 大学病院で研修する間は、救急車に乗るという経験はまずなかったわけだけれど、今は二次医療圏に居るので、救急車での搬送をちょくちょく経験する。
 

 僕の今いる病院にはICU(集中治療室)とCCU(循環器の治療ユニット)がない。これらを必要とするレベルの疾患についてはさらに高次の施設に送ってみてもらうしかない。特に、心筋梗塞等の循環器関係と脳出血や頭蓋内出血の中で外科的処置が必要な者に関しては有無を言わさず搬送の対象になる(なにしろ脳外科医と循環器の常勤がいないのだ)。

簡単にいうともっと上等な病院につれていくわけだ。

 そして、病院から病院への搬送の時は原則として医師が同乗する事になっている。

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 皆さん、五体満足で救急車に乗ったことはありますか?車がどんどんよけていったりするのを見るのはかなり面白い。普段運転している感覚で前を見ていると赤信号で、「あれ、あれあれ?」と思う。

 だけど「あ、でもいいんだ〜」と不思議な、突き抜ける感覚がある。





 ところで、「空荷」(患者が乗っていなくて)で緊急走行をする救急車がたまにいる。

 今日の僕の帰り道もまたそうでしたが。

 これは、職権濫用なのでしょうか? 
 いやいや、違うんです。

 野球で言うと「ベースカバー」の様なものです。搬送中の救急車というのは基本的には所轄を離れているわけで、その間管轄エリアは手薄になります。(例えばうちの病院のエリアの消防署は救急車が2台しかありません。一台が外に出ていれば残り一台しかないので、市内で複数箇所で事件が起これば大変なわけです。)それをカバーするために素早く戻る、というわけですね。

 もちろん、同乗する医師が早く帰らなきゃいけないので緊急走行で帰るというのもありますけど。
(僕は出来るだけのんびりしたいのでそんなことはしませんが)

(2002 Feb.日記より)