過敏性腸症候群




IBSの診断基準

(Rome definition II 1999)

過去12ヶ月間で連続性の有無に関わらず12週以上腹部不快感あるいは腹痛があり、さらに次の3項目の内2つ以上を満たすもの

  1. 排便によって軽快する
  2. 発症時に排便回数の変化を伴う
  3. 発症時に便性状の変化を伴う
[Gut 45[Suppl II]43-47,1999]



IBSの診断基準

(Bowel Motility Workshop Club 1995)

下記の1.2.の症状が一ヶ月以上繰り返され、また病状を説明する器質的疾患がない。

  1. 腹痛・腹部不快感あるいは腹部膨満感がある。
  2. 便通異常(下痢・便秘あるいは交替性便通異常)がある。
便通異常には以下の1項目を含む。
  1. 排便回数の変化
  2. 便性状の変化(硬便〜兎糞/軟便〜水様便)
器質的疾患の除外のためには原則として下記の検査を行う。
  1. 尿・糞便・血液一般検査
  2. 注腸造影または大腸内視鏡




消化管精査を行うrisk factors

(同上、ガイドラインより)

IBSでは臨床検査上異常を示すことはない。器質的疾患の除外は非常に重要であるが、最初からすべての消化管疾患の精査を行うのはcost-benefitの関係からも勧められない。下記のrisk factorがある場合に注腸・CF等行うというガイドラインが提案されている。

  1. 異常な身体所見
  2. 6ヶ月以内の予期しない体重減少(3kg以上)
  3. 大腸器質的疾患の既往and/or 家族歴(+)
  4. 50歳以上での発症または患者
  5. 夜間の腹痛(腹痛による目覚め)
  6. 発熱・関節痛
  7. 粘血便
  8. 患者が消化管精密検査を希望する場合
(2001/2/21)