慢性関節リウマチ




慢性関節リウマチ新診断基準

(ARA基準, 1987改訂)

  1. 少なくとも1時間以上持続する朝のこわばり.(6週間以上持続)
  2. 3個以上の関節の腫張.(6週間以上持続)
  3. 手(wrist),中手指関節(MCP),近位指関節(PIM)の腫張.(6週間以上持続)
  4. 対称性関節腫張.
  5. 手・指のX線変化.
  6. 皮下結節.(リウマトイド結節)
  7. リウマトイド因子陽性.
1〜4は6週間以上持続.

以上7項目中4項目を満たすものをRAとする.

診断の感度は91%、特異度は89%である。

早期リウマチ診断基準

(日本リウマチ学会,1994)

  1. 3関節以上の圧痛または他動運動痛
  2. 2関節以上の腫脹
  3. 朝のこわばり
  4. リウマトイド結節
  5. 赤沈20mm以上の高値またはCRP陽性
  6. リウマトイド因子陽性
以上6項目中3項目以上を満たすもの




早期リウマチ診断基準

(厚生省研究班,1993)

  1. 朝のこわばり15分以上(≧1週間以上)
  2. 3つ以上の関節域の腫脹(*)(≧1週間以上)
  3. 手、MCP、PIPまたはMTP関節の腫脹(≧1週間以上)
  4. 対称性腫脹(**)(≧1週間以上)
  5. リウマトイド因子
  6. 手または足のX線変化、軟部組織紡錘状腫脹と骨萎縮、または骨びらん
以上の6項目中4項目以上陽性でRAと診断してよい
注:
(*)14の関節域、すなわち左右それぞれのPIP、MCP、手関節、肘関節、膝関節、足関節、MTPの他左右のDIP、肩関節を含む18関節域のうち3個以上
(**)関節炎による腫脹であり、骨過形成による関節腫大でないこと



慢性関節リウマチの病期の分類

(Steinbrocker分類)
[Steinbrocker O et al:Therapeutic criteria in rheumatoid arthritis. JAMA 140:659,1949]

Stage T 初期 Stage U 中等期 Stage V 高度 Stage W 末期
*X線写真上に骨破壊像はない.
X線学的オステオポローゼはあっても良い.
*.X線学的に軽度の軟骨下骨の破壊を伴う.あるいは伴わないオステオポローゼがある.軽度の軟骨破壊はあっても良い.

*オステオポローゼの他にX線学的に軟骨及び骨の破壊がある.
*線維性あるいは骨性強直がある.
それ以外はStageVの基準を満たす.
 *関節運動は制限されても良いが,関節変形はない. *亜脱臼,尺側変位,あるいは過伸展のような関節変形がある.線維性あるいは骨性強直を伴わない. 
  関節周辺の筋萎縮がある.強度の筋萎縮がある. 
 結節及び腱鞘炎のごとき関節外軟組織の病変はあっても良い. 結節及び腱鞘炎のような関節外軟組織の病変はあっても良い.  
*印のある基準項目は,特にその病気あるいは進行度に患者を分類するためには必ずなければならない項目である.


慢性関節リウマチの機能障害度分類

(Steinbrocker分類)
[Steinbrocker O et al:Therapeutic criteria in rheumatoid arthritis. JAMA 140:659,1949]
ClassT身体機能は完全で不自由なしに普通の仕事は全部できる.
ClassU 動作の際に,1カ所あるいはそれ以上の関節に苦痛があったり,又は運動制限はあっても,普通の生活なら何とかできる程度の機能.
ClassV 普通の仕事とか自分の身の回りのことがごくわずかできるか,あるいはほとんどできない程度の機能.
ClassW寝たきり,あるいは車椅子に座ったきりで,身の回りのこともほとんど,又は,全くできない程度の機能.
    


update(2002,Feb)