びまん性肺疾患





びまん性汎細気管支炎の診断基準


(厚生省特定疾患間質性肺疾患調査研究班、1982年12月)

1.概念

 びまん性汎細気管支炎とは、呼吸細気管支に病変の主座をおく慢性炎症が、両肺びまん性に存在し、強い呼吸障害をきたす疾患である。

 形態像は、呼吸細気管支を中心とした細気管支炎および細気管支周囲炎であり、リンパ球、形質細胞など円形細胞浸潤がみられる。リンパろ胞形成を伴うが、ときには肉芽組織形成による閉塞の形をとることもある。

 性差はほとんどなく、発病年齢は各層にわたり高率に慢性副鼻腔炎を合併または既往にもつ。慢性咳・痰、労作時息切れを主症状とし、呼吸不全のため不良の転帰をとることが多い。


2.主要臨床所見

  1. 臨床症状:咳、痰および労作時息切れ
  2. 胸部理学的所見:湿性ラ音、乾性ラ音
  3. 胸部X線所見:両側肺野びまん性散布性粒状陰影および肺の過膨脹所見
  4. 呼吸機能検査および血液ガス所見:1秒率低下、肺活量低下、残気率増加、低酸素血症の4項目中3項目以上を満たすもの
3.診断

 臨床的に上記の主要臨床所見の各項目を満たすものである。鑑別診断上注意を要する疾患は慢性気管支炎、気管支拡張症、気管支喘息、肺気腫症である。
 病理組織学的検査は本症の鑑別診断上有用である。