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>勉強しましょう>感染性廃棄物

感染性廃棄物の話

<ポイント> ・ヨーロッパの医療廃棄物の分類:(ex.ババリア州)
Group A 感染対策を必要としない(一般ゴミ)
Group B 病院内に於ける血液・体液が付着し、感染予防的に分ける必要があるもの。 
Group C 感染対策の必要のある廃棄物。特別ゴミと呼ばれている。
特別な方法で処理が必要。
Group D 研究所から出る廃棄物やケミカル薬品など。
Group E 感染予防の立場からは問題ないが、手術後・人体の一部などの廃棄物。

・日本での分類:
日本での廃棄物処理は1)産業廃棄物、2)一般廃棄物に分かれる。
 それぞれに特殊管理廃棄物の設定が為される。医療分野に限らず、非常に煩瑣であり、わかりにくい。
 例えば、家を壊したときに発生する木屑は「産業廃棄物」であるが、新築建造の際に発生する木屑は「一般廃棄物」である、など。
 医療廃棄物のうち感染性のあるものは一般/産業廃棄物のいずれの特別管理廃棄物として分類される。
  感染性一般廃棄物 感染性産業廃棄物
1.血液など   血液・血清・血漿・体液、血液製剤
2.手術に伴って発生する病理廃棄物 臓器・組織  
3.血液などが付着した鋭利なもの   注射針・メス・試験管・シャーレ、ガラスくずなど
4.病原微生物に関連した試験、検査などに用いられたもの 実験・検査などに使用した培地・実験動物の死体など 実験・検査に使用した試験管・シャーレなど
5.その他血液などが付着したもの(乾燥等により感染性がないと判断されるものは除かれる) 血液などが付着した紙屑・おがくず、繊維くず(脱脂綿・ガーゼ・包帯など) 血液などが付着した実験・手術用の手袋など
6.汚染物(乾燥等により感染性がないと判断されるものは除かれる)もしくはこれらが付着した、またはそのおそれがあり1-5に該当しないもの 汚染物が付着した紙屑・繊維くず 汚染物が付着した廃プラスチック類など。



医療廃棄物の特徴:

水分が多い ダイオキシンは低温焼却やCu/Feイオンの存在下で発生しやすいという報告がある。
血液成分などのためにCu、Feなどを含む。 炉の耐久性によくない。
廃棄物の内容が不均一で不定期である。
プラスチック製品が多い。

医療廃棄物の問題点:

医療従事者には排出者としての責任意識が薄いこと:
 ディスポーサブル材料の普及、分別の不徹底、コスト感の欠如。

医療現場の特殊性:
 高度な専門化により他業種からは理解しにくいので発生源にての情報不足
現在日本では医療廃棄物のおよそ85%が不法投棄されているといわれる。

 
 
(2000/4/22)大学院授業にて