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論文の定量的比較

impact factorとcitation indexは文献引用回数、被引用回数の多寡から科学論文を評価するシステムである。発明者はEugene Garfield。

impact factor

各ジャーナルに掲載された論文の二年間引用回数の平均。
ジャーナルの医学界全体への影響力を示す。ジャーナル自体に対する評価であり、個々の論文に対する評価ではない事に注意。
専門分野が違えば研究人口が異なるので異分野間の比較は難しいが、一般に同一分野であれば権威あるJournalほどimpact factorが高いと見なされている。
Nature、NEJM、Lancetなどの著明な雑誌のimpact factorは10-20と高い。日本の学術雑誌で5以上のものはない。
ちなみに、医学専門雑誌ランキング(1999年くらいのデータ)
1   New England Journal of Medicine24.834
2The Lancet17.948
3Annals of Internal Medicine11.210
4Journal of American Medical Association (JAMA)  9.277
5British Medical Journal4.947


citation index (SCI)

ある論文が出版されてからの引用回数。
一般にSCIが100回以上あればその論文は重要であることを示す。500以上であれば相当重要な論文であることを示している。Citation indexがあがるのにはある程度年数がかかるので現在良い論文を書いているかどうかの指標にはなりにくい。


注意:
 impact factorは雑誌に対する評価、citation indexは論文そのものに対する評価であることを混同しないこと。
 impact factorはその論文が影響力があるかどうかを直接は反映しない。(ただ、影響力のある雑誌に載ったということを示している)。しかし、citation indexはリアルタイムでの論文の影響力を測ることが出来ないという弱点がある。また、コンピューターを使ってはいるものの、ある程度の手間がかかるのは事実。

客観的な評価の尺度としての有用性はあるが、万能ではないことを良く理解すること。


(参考)

良い研究とは?

5つの条件


(2000/4/13大学院講義ノートより)